バックエンドエンジニアとして大規模なアプリケーションを構築するためには、アーキテクチャ設計やパターンの理解が重要です。この記事では代表的なアーキテクチャやパターンの基本を解説します。
モノリシック vs マイクロサービス
- モノリシックアーキテクチャ
一つの大きなシステムとしてアプリケーションを構築。
シンプルで開発速度は早いが、大規模になると保守性が低下。 - マイクロサービスアーキテクチャ
小さな独立したサービスにシステムを分割。
サービスごとに個別にスケール可能だが、運用管理の複雑性が増す。
MVCアーキテクチャパターン
MVC(Model-View-Controller)は、多くのWebアプリケーションで採用されている基本的なアーキテクチャパターンです。
- Model: データを管理し、ロジックを担当。
- View: ユーザーに情報を表示する。
- Controller: ユーザー入力を受け取り、ModelやViewを制御。
MVCを使うことで、役割を明確に分けてコードの保守性を高められます。
GoFデザインパターン
GoF(Gang of Four)のデザインパターンは、ソフトウェア設計におけるベストプラクティスをまとめた23個のパターンです。
代表的なパターン:
- Singleton(単一インスタンス)
- Observer(オブジェクト間の通知)
- Factory Method(オブジェクト生成を抽象化)
デザインパターンを理解することで再利用性・拡張性の高いコードが書けるようになります。
ドメイン駆動設計(DDD)
DDDは複雑なビジネスロジックを効果的に管理するためのアーキテクチャ手法です。ドメイン(ビジネス領域)に基づいて設計を行い、開発者とビジネス担当者が共通の言語を持てるようにすることを目指します。
推奨される学習順序
- MVCパターンを学習し、Webアプリケーションに適用。
- モノリシックとマイクロサービスの違いを理解し、プロジェクト規模に応じた選択を習得。
- GoFデザインパターンを基礎から理解し、実際の開発で活用。
- 複雑なプロジェクトでDDDを検討し、設計思想を深める。
次のステップ
アーキテクチャ設計を習得したら、次はCI/CDパイプライン構築やDocker・Kubernetesを利用した開発環境の自動化に進みましょう。