AWSを利用するには、まずAWSアカウントを作成し、基本設定を行う必要があります。このガイドでは、アカウント作成の手順と初期設定について詳しく解説します。
1. AWSアカウントの作成
アカウント作成の手順
- **AWSの公式サイト(https://aws.amazon.com/jp/)にアクセス**
- 「AWS アカウントを作成」ボタンをクリック
- アカウント情報の入力
- メールアドレス
- ルートユーザー名(またはAWSアカウント名)
- パスワードの設定
- 連絡先情報の入力
- 会社または個人として登録
- 名前、住所、電話番号の入力
- 支払い情報の登録
- クレジットカード情報の入力(無料枠でも登録が必要)
- 本人確認(電話認証)
- 登録した電話番号にSMSまたは音声通話で認証コードが届く
- プランの選択
- 基本的に「無料利用枠」を選択
- AWS マネジメントコンソールにログイン
- 登録したメールアドレスとパスワードでログイン
2. 無料利用枠の活用
AWSでは、新規アカウント向けに**無料利用枠(Free Tier)**を提供しています。これにより、一定の範囲内で無料でAWSのサービスを利用できます。
主な無料枠サービス
サービス | 無料利用枠の内容 |
---|---|
EC2 | 750時間/月のt2.microインスタンス |
S3 | 5GBの標準ストレージ |
RDS | 750時間/月のdb.t2.micro(MySQL、PostgreSQLなど) |
Lambda | 100万リクエスト/月 |
注意点: 無料枠の範囲を超えると自動的に課金されるため、こまめに利用状況を確認しましょう。
3. AWSマネジメントコンソールの操作
AWSの各サービスは、AWSマネジメントコンソールを通じて管理できます。
基本的な使い方
- サービス検索バー 画面上部の検索バーで利用したいサービス名を入力して検索
- ナビゲーションメニュー 左上のメニューボタンから各種サービスへアクセス
- リソースの管理 各サービスのダッシュボードで、リソースの作成・管理・削除を実施
4. IAM(Identity and Access Management)の基本
AWSアカウントのセキュリティを確保するために、IAMの設定を行うことが重要です。
最初に設定すべきIAMのポイント
ルートユーザーのMFA(多要素認証)を有効化
IAMユーザーを作成し、ルートユーザーの使用を避ける
最小権限の原則に従い、必要最小限の権限を付与
AWSアクセスキーを安全に管理し、公開リポジトリにアップロードしない
5. まとめ
AWSを利用するためには、アカウントを作成し、適切な設定を行うことが重要です。
- アカウント作成後は無料利用枠を活用
- AWSマネジメントコンソールで基本操作を習得
- IAMを設定し、セキュリティ対策を強化
次のステップでは、AWSの主要サービスであるEC2、S3、RDS、IAMの詳細な使い方について学んでいきます。