バックエンドエンジニアロードマップ

インターネットとネットワーク基礎

はじめに(概要・目的)

バックエンドエンジニアにとって、インターネットとネットワークの仕組みを理解することは非常に重要です。これは、Webサービスがどのように動作しているのか、サーバーがどのようにクライアント(ユーザー)と情報をやり取りするのかを知るための第一歩だからです。

この記事では、これらの基本概念を初心者にもわかりやすく解説し、バックエンドエンジニアになるために必要な最初の土台を築きます。

インターネットの基本的仕組み

インターネットは世界中のコンピューターを接続する巨大なネットワークです。ブラウザでWebページを表示するには、以下のような流れで情報がやりとりされます。

  • クライアント(ユーザーのブラウザ)からリクエストがサーバーに送信される
  • サーバーがリクエストを受け取り、要求された情報を探す
  • サーバーが情報をレスポンスとしてブラウザに返す

こうしたやり取りは、主に「HTTP」というプロトコル(通信ルール)で行われます。

HTTPとHTTPSの概要

  • HTTP (HyperText Transfer Protocol) はブラウザとサーバー間の通信に使われる基本的なプロトコルです。
  • HTTPS はHTTPにセキュリティを追加したプロトコルで、通信を暗号化して安全性を高めます。

初心者の段階では、まずHTTPの基本を理解し、その後でHTTPSの違いや重要性を学ぶことが理想的です。

HTTPの基本ステータスコード

  • 200 OK: 正常に処理された
  • 404 Not Found: ページが見つからない
  • 500 Internal Server Error: サーバ内部のエラー

これらはエラーを理解し、トラブル対応の第一歩として必要な知識です。

ドメイン名とDNS

ドメイン名は、IPアドレスという数字(例: 192.168.1.1)を人間が理解しやすい名前に置き換えたものです。ドメインとIPの変換は DNS(Domain Name System) によって行われます。

例: ユーザーが「example.com」を入力すると、DNSサーバーが「example.com」に対応するIPアドレスを返し、ブラウザがそのIPアドレスを使ってサーバーにアクセスします。

DNSの仕組みを理解することは、ドメイン設定やWebサービス構築において必須です。

Webホスティングとは?

Webサイトをインターネット上に公開するには、ホスティングと呼ばれるサービスが必要です。サーバーを自前で準備せずに、インターネット上にデータを置いて公開できるサービスがホスティングです。代表例は、AWS、さくらインターネット、Xserverなどがあります。

初心者のうちはレンタルサーバーや簡単なクラウドサービスから始めるのが一般的です。

初心者がまず覚えるべきこと(まとめ)

  • インターネットとは世界規模のネットワークであること
  • Web通信の基本ルールはHTTPであること
  • DNSはドメイン名とIPアドレスを結びつける仕組みであること
  • Webサイトの公開にはホスティングサービスを使うこと

これらの基礎知識を理解すると、次に学ぶべき「OSとコンピュータの基礎」や「Webサーバーの構築」への学習がスムーズになります。

次の学習へ

次回は、『OSとコンピュータの基本』について学習を進めていきます。

🔗 参考リンク

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