バックエンドエンジニアロードマップ

監視・オブザーバビリティの基本

バックエンドエンジニアとして安定したサービス運営を行うために

監視とオブザーバビリティ(Observability)の概念を理解し、システムの問題を迅速に検出・分析するスキルが必要です。

監視(Monitoring)とは?

監視とは、システムの状態やパフォーマンスを継続的に測定し、問題を迅速に把握して対応するためのプロセスです。

  • システムリソース(CPU使用率、メモリ、ディスク)
  • アプリケーションの応答速度やエラー率
  • ネットワークのトラフィック

オブザーバビリティ(Observability)とは?

オブザーバビリティとは、監視対象のシステム内部の状態を容易に把握できるようにする特性を指します。ログ、メトリクス、トレースの3つを軸に構築されます。

ログ管理の基礎

ログはアプリケーションやシステム内で起こったイベントを記録したもので、問題発生時の原因分析に役立ちます。

ログ収集の代表ツール:

  • Elasticsearch・Logstash・Kibana(ELKスタック)
  • Fluentd

メトリクス監視

メトリクス監視は、定量的なデータ(CPU負荷やレスポンスタイムなど)を監視する方法です。

代表的なツール:

  • Prometheus(メトリクス収集)
  • Grafana(データの可視化)

分散トレーシング

分散トレーシングは、複数のサービスにまたがるリクエストの流れを追跡して問題を特定する技術です。

代表的なツール:

  • OpenTelemetry(標準化されたトレーシング)
  • Jaeger(トレースデータの収集・分析)

推奨される学習順序

  1. ログ収集・管理の基本を学ぶ
  2. Prometheus・Grafanaでメトリクス監視を実践する
  3. 分散トレーシングを理解し、OpenTelemetryを用いて実装

次のステップ

監視とオブザーバビリティの基礎を身につけたら、分散システムやスケーリングなど、より高度なバックエンドエンジニアリングのトピックへ進みましょう。

参考リンク

-バックエンドエンジニアロードマップ
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